検索順位は悪くない。それなのに、サイトに来る人が減っている。Googleの検索結果にAIの回答が表示されるいま、そんな変化をどう捉えればいいのだろうか。
SEOツールを提供するAhrefsは、2026年2月18日公開の動画で、Google検索とAI検索を見据えたキーワード調査を解説している。検索数や競争の少なさに加えて考えたいのが、「そもそも、その検索をした人はサイトを開く必要があるのか」という視点だ。
なかでも開発者にとって気になるのが、計算機やチェッカーなど、実際に操作して使うコンテンツの話。集客のために何を作るかを考えるとき、記事を書く以外の選択肢が見えてくる。
答えを読めば済む検索と、ツールを使いたい検索
たとえば、用語の意味を知りたいとき。検索結果のAI回答で疑問が解ければ、わざわざ別のページを開かずに終わることもある。Ahrefsは動画の中で、順位や検索ボリュームの数字だけでは、こうしたクリックの減少を見落としてしまうと指摘する。
そこで紹介されるのが、被リンクチェッカー、住宅ローン計算機、文字数カウンターといったツールだ。これらを探している人は、自分のURLや数字、文章を入力して結果を得たい。説明を読むだけでは、目的を達成できない。
自分のサイトへ来てもらう理由を、機能として作る。 この考え方は、Webエンジニアや個人開発者にも取り入れやすそうだ。
動画では、扱う分野のキーワードに calculator、checker、generator などの語を組み合わせ、検索需要と実装可能性を調べる方法が紹介されている。作りたいツールを先に決めるのではなく、何を使いたい人がいるのかを探すところから始めるわけだ。
ただし、ツールなら集客できるという保証ではない。動画で示されるのは公開時点の検索例であり、実際に狙うキーワードでは、現在の検索結果を確かめる必要がある。
検索数より先に、その人が何をしたいのかを考える
もうひとつ押さえておきたいのが、キーワード選びの基準だ。Ahrefsは、事業への貢献度、検索意図、上位表示の難易度という3つの観点を挙げている。
動画の例では、エスプレッソの意味を調べる人と、500ドル以下のエスプレッソマシンを比較する人では、購入までの距離が違う。同じコーヒー関連の検索でも、商品の比較サイトにとって価値が高いのはどちらなのか。検索数の多さだけでは答えが出ない。
検索上位が商品ページで占められているなら、比較記事を用意しても意図が合わない可能性がある。競争の厳しさも単一のスコアで決めず、上位ページの被リンクなどを合わせて見る。このあたりは、ツールを作る場合にも共通する下調べになる。
動画の後半では、AI検索に自社や競合のブランド名がどう登場するかという話にも進む。紹介にはAhrefs製品の操作説明も含まれるが、まず持ち帰りたいのは、検索者が答えを知ったあと、何をする必要があるのかを考えることだ。
その行動を助ける小さな機能を作れないか。自分のサービスに人を呼び込みたい開発者にとって、企画の入口になる動画だろう。
原題:Keyword Research Tutorial for Google and AI SEO
チャンネル:Ahrefs
動画公開日:2026年2月18日
動画時間:10:42
カテゴリ:Howto & Style
サイトタグ:SEO、AI SEO、Google Search、AI Search、Keyword Research、Ahrefs